「一番良いエアコンって、どのメーカー?」
これはエアコン売り場で本当によく聞かれる質問です。
私がいつもお答えするのは「ダイキンです」。
きっと、私だけでなく多くの販売員が同じように答えるでしょう。
すると、お客様の反応はたいていこの2つに分かれます:
- 「やっぱりダイキンか」と納得される方
- 「良いけどダイキンって高いでしょ?」とためらう方
どちらの方も「ダイキンは良いらしい」という印象は持っていても、
「実際、何が良いのか?」まで理解されている方は少ないのが実情です。
しかし実際、家庭用エアコンの国内シェアはここ数年ダイキンが1位。
価格が高めにもかかわらず、選ばれ続けているのです。
では、なぜそこまでダイキンが支持されるのでしょうか?
ネットで「ダイキンの何が良い?」と検索すると、
- 加湿できる
- 除湿が優秀
- 空気清浄機能がある
などがよく紹介されています。
それらも確かに大きな特長ですが、
実際にお客様に選ばれている本当の理由は、もっとシンプルです。
丈夫で長持ちして、省エネで、快適だからです。
この記事では、カタログや公式サイトでは伝わりづらい、
そしてAIの回答や他のサイトではあまり語られていない
「ダイキンエアコンの本当の良さ」をお伝えしていきます。
1. コンプレッサーの違いが性能の差
ダイキンエアコンは他と何が違うの? 何が良いの? なんで高いの?
色々ありますが、最大のポイントを一つに絞るなら――それは「コンプレッサー(圧縮機)」です。
他社と比べて、構造が違い、性能が高く、だから価格も高いのです。
エアコンの仕組みをざっくりと解説
コンプレッサーの話の前に、エアコンの仕組みを説明させてください。
冷房時の基本的な流れは以下のとおりです。

圧縮機=コンプレッサーです エアコンの仕組み【ダイキン】
- 室内の熱を吸った冷媒が気体のまま圧縮機に入る
- 圧縮機で高温・高圧のガスに変わる
- その熱を室外に放出して冷媒が冷える
- 液体に戻った冷媒が室内に戻り、また熱を吸収する
このサイクルを繰り返して、部屋を冷やしたり暖めたりしています。
コンプレッサーはこの中核を担う「心臓部」です。
そしてコンプレッサーの動きと働きです。
コンプレッサーはエアコンの中を流れる冷媒を圧縮する機械で
エアコンの消費電力の8割がこの圧縮機で使われています。
丈夫で長持ち
さて、そのコンプレッサーですが
多くのメーカーは安く作れる「ロータリー式」を採用していますが、
ダイキンは独自の「スイング式」を使っています。
特徴 | ロータリー式(他社) | スイング式(ダイキン) |
---|---|---|
部品の接触 | 部品がぶつかり摩耗が生じる | 接触がなく摩耗が少ない |
経年劣化 | 効きが悪くなりやすい | 長期間、安定した効き |
圧縮効率 | 徐々に効率が落ちる | 効率が落ちにくく、省エネ性能が長持ち |
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ロータリー式コンプレッサーの内部の様子を見てみましょう。
こちらには構造上のデメリットが2つあります。

部品同士の接触は音や振動の原因ともなります
1. 耐久性の低下
ロータリー式は部品同士がぶつかり摩耗が生じていきます。
2.効率の低下
隙間が空くため、せっかく圧縮したガスが圧縮前のガスの部屋に漏れます。
しかも1.の摩耗により年々コンプレッサーの効率は低下していきます。
お客様から「他のメーカーと比べて何年長く使える?」と聞かれることがありますが
統計的に何年長持ち持ちます、というのは正直分かりません。使い方にもよりますので。
ただ同じ条件で使い続けたとき、ダイキンエアコンは
「効きがあまり落ちないまま使い続けられる」のです。
✔ 部品が長持ちなのはもちろん効率も長持ち
2. 省エネ
スイング式は、低速回転でも効率が落ちにくい構造になっています。
これが、省エネ性能に直結します。
運転の仕組みと消費電力の違い
エアコンの運転には2段階あります:
- 設定温度まで下げる/上げる 高回転運転
- 設定温度をキープする(維持運転)低回転運転
実は、電気代に大きく関わるのは「維持運転」です。
ロータリー式では、この低回転時に圧縮漏れが起きやすくエネルギーロスが発生します。
外気温が下がる夏の夜間でも低速回転の動きは頻発します。
一方、ダイキンのスイング式ではこの圧縮漏れがほとんどありません。
長時間運転・夜間運転で特に差が出やすいです。
💡補足:
カタログや店頭でよく見る「年間電気代の目安」は、
同じグレードで比較するとメーカーごとの差がほとんどありません。
その理由は、この目安が 実際の使用状況とは違う条件 で計算されているからです。
目安の計算には「APF(通年エネルギー消費効率)」という指標が使われています。
これは以下の5つのデータをもとにしています。
- 冷房の定格(立ち上がり)の能力
- 暖房の定格(立ち上がり)の能力
- 冷房の中間運転の能力
- 暖房の中間運転の能力
- 外気温2℃で暖房最大の能力
これらはあくまで基準値であり、弱運転や安定運転といった実際の省エネ性能は反映されにくいのです。
✔ 日常的に長時間使う方ほど、実際の省エネ性能の違いが電気代に影響します。

APF算出では冷暖房の最小運転は任意試験とされています 出典https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/shoene_shinene/sho_energy/air_denki/pdf/005_02_00.pdf
コンプレッサーの実際の動きはこちらの動画で見ることができます。
3. 快適

PIT制御と言われています。なじみのない言葉なので接客でこの用語を使うことはありませんが…。
多くのエアコンは設定温度に達すると圧縮機が止まり、送風運転になります。
その後、室温が1.5〜2℃ほど上がると再び圧縮機が動き出す
――この温度の波が不快感の原因です。
しかし、ダイキンのスイング式は低速回転での温度維持が可能。
設定温度から大きく外れず、常に快適な空間を保ちます。
「夜中に暑くて起きていた子どもが朝まで寝られるようになった」
と喜んでくれたお客様もいました。
夏になるとお客様から「とにかく冷えればいい」という声をよく聞くようになります。
でも、冷蔵庫を思い出してください。冷えすぎて飲み物が凍ってしまったら困りますよね。
実際、冷蔵庫の上段に置いたペットボトルが凍ることもありますが、
多くの人はそこまでの冷却を望んでいないはずです。
エアコンも同じです。単に冷えるだけでは快適さを損ない、余分な電気代もかかってしまいます。
✔ ダイキンエアコンは「快適に、ムダなく冷やす」
ダイキンエアコンの価値
「ダイキンは高いからね・・・」
よく言われます。しかし、価格以上の安心感と満足度があると私は考えています。
「でも選ばれているんですよ。なぜ高いかご存じですか?」
興味のあるお客様には是非「高くても選ばれる理由」を知っていただきたいです。
販売側のホンネ
さて、ここまではダイキンのモノが良いよというお話でした。
モノが良いからオススメする、というのは当然なのですが販売する側としての理由が一つあります。
それはクレーム対応が少ない、対応が早いことです。
ダイキンは売れている数が多いので故障の数もありますが率で言うとかなり少ないです。
更にお盆や年末年始、何なら土日もサポートセンターが開いていないメーカーが多い中
ダイキンは年中無休・24時間受付の体制を整えています。
お盆や年末年始でも電話がつながり、対応が早い。
最短当日、遅くても3日以内に修理可能という対応力は、販売する側としても非常に信頼できます。
まとめ:高くても「買ってよかった」と思えるエアコン
- ✅ 丈夫で長持ち(効きが落ちない)
- ✅ 省エネ性能が高く、長時間運転で差が出る
- ✅ 室温が安定し、夜間も快適
- ✅ 修理やサポートがスムーズで安心
エアコンは10年使う家電です。
後悔しない1台を選びたいなら、ダイキンが最有力候補です。
これまで説明した機能はダイキンの全機種に搭載されています。
各機種の違いはまた別ページで紹介しますが、店員さんに聞いてもらっても大丈夫です。