🏆【ダイキンvs日立】エアコン比較!清潔性・電気代・除湿能力を徹底検証
🏡 ダイキンと日立、どちらのエアコンを選ぶべき?
エアコン選びで「清潔性」と「夏の快適性」を重視するあなたへ。
主要エアコンメーカーの中でも、この2つの要素に強みを持つのがダイキンと日立です。エアコン内部が汚れにくい事と、日本のジメジメした夏を快適に過ごすための高い除湿能力は、両社共通の大きな魅力です。
しかし、一見似たような特長を持つ両社でも、あなたの住環境や使い方によっては、電気代や除菌・防カビの根本的なアプローチに大きな差が出ます。
この記事では、主に両社の最上位モデルを中心に比較し、どちらがあなたのライフスタイルに最適か、徹底的に検証します。
💡 共通の強み:清潔性と除湿能力
まず、ダイキンと日立に共通する、お客様におすすめできるポイントを確認しましょう。
1. エアコンの清潔性を重視するお客様へ
両メーカーとも、エアコン内部を清潔に保つための独自技術に力を入れています。特に、LDK(リビング・ダイニング・キッチン)など、キッチンからの油汚れが気になる場所への設置には、熱交換器の油汚れ対策に強いこの2社をおすすめします。
| メーカー | 主な清潔機能 | 油汚れ対策とアプローチ | アプローチの主軸 |
|---|---|---|---|
| ダイキン |
ストリーマ内部クリーン シロッコファン防カビ加工 |
通風経路のカビの抑制と臭いの原因菌の除菌
**撥油・防錆コーティング**:熱交換器に**撥油浸水コーティング**が施され、油汚れが付着しにくく、また残っても錆とならないよう**防錆コーティング**もされている。 シロッコファンの樹脂素材に防カビ剤を練り込み |
**化学的な除菌・分解** (付着防止のコーティング) |
| 日立 |
凍結洗浄 ファンロボ |
**ヒートプラス(X/Wシリーズなど)**:凍結洗浄の前に熱交換器を加熱し、油汚れを緩くしてから一気に凍結水で**物理的に洗い流す**。
シロッコファンに付着するホコリを除去 |
**物理的な洗浄・清掃** (加熱による汚れ軟化) |
清潔機能とアプローチの比較
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ダイキン: ストリーマによる化学的な除菌・分解力が強みです。有害物質を分解し、カビやニオイの原因菌を徹底的に除去します。油汚れに対しては、コーティングでそもそも汚れの付着を防ぎ、残っても錆を防ぐというアプローチです。
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日立: 凍結洗浄による物理的な洗浄力が強みです。凍らせて溶かすことで、熱交換器のホコリや油汚れを物理的に洗い流します。油汚れが固まりやすいという性質に対し、洗浄前に加熱する「ヒートプラス」で対処しています。
「ホコリや油汚れを物理的に洗い流したい」場合は日立、
「カビ菌やニオイを根本から化学的に分解・除菌し、油汚れの付着自体も防ぎたい」場合はダイキンが適しています。
2. 除湿能力が高く夏場の快適性が高い
両社とも、ジメジメした日本の夏に強い除湿技術を備えています。
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日立(再熱除湿): 冷やした空気を再度温めて室内に戻すため、室温を下げずに湿度を下げることが可能です。体感的なカラッと感は高いですが、その分電気代が高くなる傾向があります。
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ダイキン(除湿量・効率): 除湿量と、その除湿にかかる電気代(効率)で日立を上回ります。快適な湿度(40%~60%)を保つための制御も優れており、電気代を抑えつつ快適な湿度を目指せます。
💡 健康的な湿度: ダイキンは湿度50%まで、日立は湿度40%まで下げることが可能ですが、湿度が低すぎると乾燥やウイルスの活動リスクが高まります。快適性を保ちながら、健康的な湿度(40~60%)を維持できるダイキンの技術に軍配が上がります。
» 除湿能力の更なる詳細はこちら:【リンク】除湿に関してのページ
🎯 ダイキンが選ばれる理由:日立の弱点とダイキンの強み
ここからは、ダイキンが日立に対して圧倒的な強みを持つポイントを解説します。
1. 電気代の差:高気密高断熱住宅・マンションでの省エネ性
近年増加している高気密高断熱住宅やマンションでは、エアコンが一旦部屋を冷やし/温めた後、室温を安定させるための「低出力運転」の時間が非常に長くなります。この時の低出力時の電気代が、年間の電気代に大きく影響します。
この点において、日立はダイキンだけでなく他社と比較して低出力時の電気代が極めて高い部類に入ります。
14畳用 最上位モデルの比較(低出力時の消費電力)
| メーカー | モデル (14畳用) | 冷房:最低消費電力(W) | 暖房:最低消費電力(W) | 電気代の傾向 |
|---|---|---|---|---|
| ダイキン | AN406ARP-W | 65 W | 65 W | 圧倒的に省エネ |
| 日立 | RAS-XR4026D | 155 W | 135 W | ダイキンと比較して2倍以上 |
日立は、室温安定時にダイキンエアコンの2倍以上の電気代を最低でも必要とする傾向があります。
高気密高断熱住宅やマンションでエアコンを長時間つけっぱなしにする場合、この差が積もり積もって大きな電気代の差になります。
エアコンを長時間使う上で省エネ性能を考慮するなら日立は候補から外していいと思います。
💡 日立の省エネ機能について
日立は2026年モデルから超省エネクラス(ハイグレード)で最大15%省エネになる機能を備えましたが、冷房の適用条件が「外気温39℃」など限られた特殊環境下での効果であり、基本スペック(低速運転時の消費電力)自体は変わっていません。

LAB制御には条件がある
一方、ダイキンも2024年モデル以降の機種で同様の省エネ制御を備えており、通常時と同等環境で最大20%の省エネを謳っています。
節電制御を比べても、基本となる低速運転時の消費電力の低さでダイキンが優位です。
2. 清潔性のアプローチ:除菌力 vs 物理洗浄力
日立の強みは「凍結洗浄」による物理的な洗浄力です。熱交換器に付いたホコリや油汚れを1リットルの水(結露水)で洗い流すダイキンよりも、ホコリ汚れなどを洗い流す力は日立が強いです。
しかし、日立の洗浄機能には以下の懸念点があります。
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凍結洗浄の対応箇所:熱交換器とドレンパンのみ。
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ファンロボ:シロッコファンに付着したホコリ(カビの餌)は落とせても、カビ菌そのものや根を張ったカビは落とせません。
ダイキンは「カビの根源」を断つ
ダイキンの清潔アプローチは、物理洗浄よりも「化学的な菌の抑制・分解」に重点を置いています。
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ストリーマ内部クリーン:通風経路(空気の通り道)すべてに低濃度のプラズマ放電技術「ストリーマ」を照射し、カビやニオイの原因菌・有害物質を化学的に分解し抑制します。洗浄力は日立に及ばなくても、カビ菌やニオイの分解力はダイキンが圧倒的に強いです。
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防カビ材練りこみファン(RADSFシリーズ):シロッコファンにカビが根を張るのが問題と考え、素材の樹脂自体に防カビ材を練りこんでいます。これにより、コーティングのように剥がれることがなく、長期間の防カビ効果が期待できます。
「ホコリは強い力で洗い流したい(日立)」 か 「見えないカビ菌・ニオイの原因を根本から分解したい(ダイキン)」 か、という思想の差が出ます。
🆚 比較表:ダイキン(最上位モデル) vs 日立(最上位モデル)
| 項目 | ダイキン | 日立 しろくまくん |
|---|---|---|
| 価格帯 | 主要4社の中では中~高 | 主要4社の中では比較的安い |
| 最大の特徴 | ストリーマによる高い除菌・分解力 超省エネな低速運転能力 |
凍結洗浄による熱交換器の強力洗浄 ファンロボによるファン清掃 |
| 電気代(低速時) | 圧倒的な省エネ性 高気密・マンションに最適 |
他社より高い傾向 築30年以上の木造などに向く |
| 除湿能力 | 除湿効率が高い 健康的な湿度維持に優れる |
再熱除湿でカラッと感は高い 電気代が高くなりがち |
| カビ・ニオイ対策 | ストリーマで通風路を隅々まで除菌・分解 ファンは防カビ材練りこみ |
物理洗浄(熱交換器)とファン清掃(ホコリ) 除菌・防カビの根本対策は弱い |
| 油汚れ対策 | 撥油浸水コーティング+防錆コーティング | 凍結洗浄前の加熱機能(ヒートプラス) |
✅ まとめ:あなたにおすすめのメーカーは?
ダイキンがおすすめの方
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電気代を徹底的に抑えたい:特に高気密高断熱住宅やマンションにお住まいの方、エアコンを長時間・つけっぱなしで利用する方。
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見えないカビ・ウイルス・ニオイを根本から断ちたい:化学的な分解力と、ファンへの防カビ材練りこみによる根本対策を重視する方。
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高効率で快適な除湿をしたい:除湿能力と電気代のバランスを重視する方。
日立がおすすめの方
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性能よりエアコンの価格を抑えたい:主要4メーカーの中では価格が比較的安い傾向です。
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熱交換器のホコリや油汚れを物理的に洗い流したい:凍結洗浄の洗浄力に魅力を感じる方。
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築年数の古い木造住宅にお住まいの方:低速運転の時間が短い(または気密性の低さから電気代の差が目立たない)環境にお住まいの方。
